乙女ゲーム
『奏楽-そら-を照らすは聖女の歌-あい-』
とは

かつてラ・セール王国指折りの貴族令嬢だったララベルは
騒がしい社交界を嫌い、
貴族令嬢の身を捨て神殿に仕えている。

穏やかな日々の中、愛する自然に囲まれ、
自然とこぼれた歌声は高く澄んで
温かな思いやりに満ち、
傷すら癒えると噂されるほどだった。

ある日、ララベルは
壊疽王バルバトスの瘴気に中てられ
腐った木を不憫に思い、優しく触れた。

――元気になりますように。
あなたは愛されてこの世に生きているのだから――

木はみるみる元気を取り戻していった。

しかしいつまでも
自分の神力を隠しておくことはできなかった。

「ララベル、貴女こそ
壊疽王の魔力に抗う唯一の癒し手。
救国の聖女様なのです」

ララベルは穏やかな生活を捨て、
壊疽王からラ・セール王国を救うため
立ち上がる。